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PDRさんVSキッズライン!著作権侵害とフェアユースを巡る騒動!?

投稿日:2017-05-21 更新日:

PDRさんがキッズラインの動画を使用した事を発端に著作権侵害で収益を取られた事件『キッズチャンネルトリロジー』が、完結しました。

YouTube上の著作権侵害や異議申し立ての仕組みなど、普段視聴しているだけでは見ることが出来ない部分も垣間見れ、著作権とは一体なんなのか?フェアユースとは?という深い部分まで踏み込んだ内容だったので、まとめておこうと思います。

 発端となったPDRのASMR動画

事の発端となったのは、2017年5月6日に公開された動画『苦痛のASMR Toy Channels Are The Best (ASMR)』です。

PDRさんのサブチャンネル(PDRさんのゴミ箱)でシリーズ化されてるASMR動画(音フェチ動画)ですが、この動画はAMSR動画ではありますが、久しぶりに見た急上昇ランキング上位にいたキッズトイ系動画を見るという企画。

 

 

キッズライン♡Kids Lineの動画を画面にキャプチャしてPDRさんの皮肉交じりのツッコミを入れていきます。

最後にPDRさんは「NHKの受信料をちゃんと払って、『おかあさんといっしょ』とか『えいごであそぼ』とか『忍たま乱太郎』を子供に見せたほうが良いと思います」と、笑いながらに発言しています。

 

PDRの動画収益が奪われる

5月14日公開『キッズチャンネルに収益を奪われた!? A Toy Channel Took My Revenue!?』という動画で、先程のASMR動画が著作権申し立てにより収益を奪われたと報告。

※MCN等が著作権申し立て申請をする際に、それが認められた場合の処置として「収益没収」「動画削除」「音声消去」等が選択できる

 

申立人はキッズライン及び加入しているMCNである「The Online Creators」。

 

The Online Creatorsはジェネシスワン所属のYouTuberや兄者弟者・パチンコ系の企業チャンネル等が加入しているMCNです(PDR夫妻はジェネシスワンに所属していましたが、MCNには非加入でした)

※詳しくは下記の記事からご確認下さい

 

キッズラインはこのMCNでも東海オンエア・マホト(旧チャンネル)・兄者弟者に次ぐ4番目に登録者数が多いチャンネル(150万人)です。

 

PDRがフェアユースを根拠に異議申し立て申請

PDRさんは元の動画が12分であったが2分も使っていない点・PDR視聴者とキッズライン視聴者が被っていない事から視聴者・視聴数を奪っていない事などを理由に、フェアユースの観点で異議申し立てをしたと言及しています。

 

フェアユースとは・・・

米国では、個々のケースに対して裁判官が次の 4 つの要素を考慮し、フェアユースかどうかが判断されます。

1. 利用の目的と特性(その利用が、商用か非営利の教育目的かなど)

裁判所では通常、その利用が「変形的」であるかどうか、つまり、新しい表現や意味がオリジナルのコンテンツに追加されているかどうか、あるいはオリジナルのコンテンツのコピーにすぎないかどうかという点を重視します。営利目的での利用の場合はフェアユースと見なされる可能性が低くなりますが、動画から収益を受け取ってもフェアユースによる保護を受けることが可能なことがあります。

2. 著作物の性質

主に事実に基づく作品のコンテンツを利用する方が、完全なフィクション作品を利用する場合に比べフェアユースであると認められる可能性が高くなります。

3. 著作権で保護されているその作品全体に対する利用部分の比率

オリジナルの作品から引用するコンテンツがごく一部である場合は、コンテンツの大半を引用する場合に比べフェアユースであると認められる可能性が高くなります。ただし、ごく一部の利用であっても、それが作品の「本質的」な部分である場合は、時としてフェアユースではないと判断されることもあります。

4. 著作物の潜在的市場または価値に対する使用の影響

オリジナルの作品から受けることができる利益を損ねるような利用は、フェアユースであると認められる可能性は低くなります。この要素に基づき、裁判所がパロディをフェアユースと認めることもあります。

引用:https://www.youtube.com/yt/copyright/ja/fair-use.html#yt-copyright-myths

要するに、他者の著作物の一部を利用して付加価値をプラスした作品に出来れば著作権でアウトにはならない、というアメリカの法律解釈です。

あくまでも、アメリカでの考え方であって日本ではポピュラーではないのですが、多国籍企業であるGoogle・YouTubeではその考え方を採用しており、日本語での解説や異議申し立て申請の選択肢にも採用されています。

※最終的には各国の裁判・判決に従うので必ずしも適用されないものです

 

PDRが敗北するもキッズトイ系チャンネルに一石を投じる

5月19日公開『キッズチャンネルに負けた。。。I lost To A Toy Channel』という動画にて、異議申し立てが通らなかったため、該当動画の収益没収措置が継続する事を報告しています。

 

しかし、PDRさんはキッズトイ系のチャンネル全般に対して、トイに使われているキャラクターは全て著作権フリーなのか?という問を残しています。

「オモチャだからちょっと違うけど、これもフェアユースの一種じゃないのでは?だってキッズラインさんは、自分たちと別の人が著作権を持ってるオモチャを使って動画でお金儲けしてますよね?まあ、同人誌みたいな感じですよね。」

と、現在幼児向けとして流行っているキッズトイ系動画に対して一石を投じる発言をしています。

 

キッズトイ動画を取り巻く問題点

PDRさんが指摘したように、キャラクターグッズの著作権元が動画での利用を禁止するという可能性も今後考えられなくもありません(子供の夢が壊れるのはわかりますが)

しかし、それ以外でもキッズトイ系チャンネルを運営している方はコピーチャンネルに関しても危機感があるようです。

 

動画の性質上、キッズ向けのオモチャに声を吹き込んだりして物語を作っている動画や、新商品のレビューを顔出し無しでおこなっている場合、コピーチャンネル(動画を丸ごとコピーして自身のチャンネルに転載してるチャンネル)を作られる場合が多いようで、気づかずに放置していると、自信のチャンネルがスパム認定されて削除される可能性もあります。

また、メイン視聴者の幼児は動画が面白ければ見るため、どこのチャンネルでアップされていても違和感を持ちませんし、報告してもらえる事も少ないようです。

著作権侵害申請をしても、自分のチャンネルのものであることの証明が難しくなっていくため、人の顔が映らない様なチャンネルの場合動画内にずっとチャンネル名のクレジットを表示させているチャンネルも多いようです。

 

 

YouTuberの中でも、動画ジャンルが違えば様々な問題点・悩みのタネがあるようで、今回のPDRさんの行動はそこを刺激してしまったのではないかと思われます。

 

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